私は普段EC(ネットショップ)の運営の仕事をしています。
ウェブマスターといいますが、本業はウェブディレクターです。
デザイナーさんがスムーズに仕事ができるように段取りや調整をしたり、デザインの素案となるようなワイヤーフレーム、文章(ウェブライティング)、写真のディレクションなどをしています。
しかし、実際には、カスタマーサポートをしたり電話対応をしたり、マルチな役割を求められます。これは会社としてひとりでいくつものことができ、全体を見渡すようになれることがいいとされているから。
そういう働き方を長くしているので、どうしてもマルチタスク的な考え方になります。(マルチな役割というのは、田舎のほうがその傾向が強いと感じます。東京だともっと専門職でバリバリやれている人がたくさんいる印象)
マルチタスクとは?
マルチタスク (multitasking) は、複数の作業を同時にもしくは短期間に並行して切り替えながら実行することをいう。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マルチタスクというのは、物事を同時に行うことです。
この反対の言葉は「シングルタスク」。一度に1つずつタスクを処理すること。もともとこれらはコンピュータ用語ですが、そこから派生して仕事の仕方を差すこともあります。
いろいろなことを同時並行してしまう
私は今Amazonの担当者として日々トレーダーのように調整しています。
具体的には、在庫の調整、価格の調整、商品登録不備の修正などです。
しかしそれ以外に、合間にはメールを書いたり、電話に出たり、見積書を作ったり、社長の声掛けに答えたりする。目や耳が前後左右についているかのごとく、1日が終わるととてもぐったり・・・
そうなると、日々の生活でもどうしても「ついでに」を考えてしまうんです。
その理由は、
- 一つのことでもなんとか楽をしたい
- (ことと場合によるが)時短したい
- ついでに終わるなら、これも終わらせたいと考える
- Aをやっている間に、Bも終わらないだろうか
例えば、「会社帰りに車にガソリンを入れてしまおう」「掃除しながら洗濯機を回そう」という具合に。
1つのことが終わると3倍くらい疲れてくたくたになってしまうんですよね。そういう自分をなんとかしたい、ゆっくりしたいと気持ちのどこかで考えています。
マルチタスクのいいところ
自分のやっていることについて「どんなメリットがあるか」という点を考えてみました。少しでも自分自身を肯定できるといいのだけど・・・
- 1つの物事に、長時間だらだらしない
- 一定の時間で、2つくらいのことが終わる
- 組み合わせの良しあしがわかる
1つの物事に、長時間だらだらしない
例えば、自分がECモールの調整作業をしているときに、問い合わせがありメールを1通緊急で返信すべきとします。(例えばクレームや返品対応などは緊急性が高い案件)
私はこのメール返信をしたあと、モールの調整仕事に戻らなくてはいけない。
そう考えると、メールを打つのに30分もかけることはできません。
頭の中で返答のストーリーを考え、自分の語彙力からお詫びの言葉を引き出し、メモ帳にとにかく書く。ここまでもそれなりのスピードをもって開始する必要があります。
私の場合、1つのことにだらだら時間を使わず、時間を決めてテキパキとこなす癖がつくようになりました。
一定の時間で、2つくらいのことが終わる
これはいわずもがな、うまくいくと同時に2つくらいのことが終わります。
私は今このブログを、洗濯機を回しながら書いていますが、後半に差し掛かるころには洗濯機が止まるので、終わったらすぐに洗濯物を干し、次の行動に移ることができます。
組み合わせの良しあしがわかる
どの行動を組み合わせると効率が良いか、という点を普段から考えるようになります。
結果として、うまくいくと「時間管理マトリクス」にあるような重要度×緊急度による優先順位付けが体得できるようになる。
www.jooto.com
自然にこの関係性を考えることができれば、何を先にやるか?あれとこれを組み合わせても大丈夫か?と考えて物事や仕事を進められるようになります。
マルチタスクの悪いところ
これはひとえに、「1つのことに集中できない」という点です。
実際に私が今の会社で、ウェブディレクターとしての仕事があるとしたら、今の働き方ではどうしても集中することができません。
文章を書いたり、デザインの構成を支持する立場の場合には、人に話しかけられたり、ましてや電話がなることはとても集中力がそがれます。
田舎の会社ほどマルチタスクをする人が重宝がられます。人材が少ないのはもちろんですが、いざとなると声を掛けたら社長の話をすぐに聞いてくれるからです。
よくいえば、マルチタスクをする人は目配りがきき、聞き耳をよく立てているということ。環境によってはすごく求められる能力です。
普段の生活に疲れないために、できること
私の場合、自分のペース配分が休日になってもなかなか抜けきらないので、できることを考えてみました。2点です。
- 1つ前の行動を考える
- 休むという予定を入れる
1つ前の行動を考える
できることは前日にやってしまう、ということ。
たとえば、お味噌汁を作る場合、前の日の夜に水出汁をつけ置きしておく。こうすることで出汁をつけ置く時間を節約できて当日は加熱からでよくなります。
「お味噌汁を作る」という行動を実現するために、その前に何をしておくとよい?と自分に問いかけます。
休むという予定を入れる
睡眠時間を7時間とすると、脳が17時間営業みたいな感じになってしまう。
そのため、「休む」という予定を入れ、しっかりとゆっくりする。
「予定がないから休む、ではなく
— 青田努 (@AotaTsutomu) March 19, 2021
休むという予定を入れる」、これに尽きます。
自分のキャパは何で決まるか(4種類のキャパの話)|青田努(@AotaTsutomu) #note https://t.co/1kUExlUo8g
そして「休む」というとき、自分は何をしたいか?という候補もいくつか持っておきたい。
読書、銭湯、お酒やコーヒーを飲む、ぼーっとする(得意ではないが)など、自分を開放できる方法を知っておくことでそのときふーっと一息つけるように思います。
さてさて、毛布の洗濯が終わったようなのでこれから干して外出します。
良い日曜日を。