こんばんは、sistermegです。
ブログ主の許可を得て、たまに記事を書かせていただきます。(^^)
以前YouTubeで見ている料理研究家の方やだいすきなお菓子の料理家の方が、こんな感じのことをおっしゃっているのを聞いたことがありました。
「何度も試作を重ねてレシピ化しているので、まずはそのままつくってみてほしい。アレンジはその後で」
プロのレシピどおりにつくってみることの価値について、自分の体験を通じて確かにそのとおりだなと感じたことがあったので、それについて書こうと思います。
おいしくつくるためのポイント、素人には難しいポイントが学べる
先週スーパーで、美味しそうな生鮭の切り身を見つけました。
普段のルーティンであるつくりおきの材料にしてもよかったのですが、何かつくりたてを食べたいなと思い、ムニエルをつくることにしました。
特別な材料は要らないけど、ほとんどつくったことのないメニュー。
すごく難しいことではないけれど、ちょっとしたチャレンジです。
わたしは、そういったチャレンジする際は、時短のレシピよりは、信用できるレシピを探すことにしています。時短レシピですと、スタンダードなつくりかたやコツがわからなくて、つくる際の力点がつかみにくいことがあります。それが最終的なお味に影響して、「こういうもん・・・?」とそのメニュー自体を疑ってしまいかねません。
今回は、検索でトップの方に表示され、プロの技が詳しく解説されているなと思った、こちらのレシピを利用させていただきました。
こちらのレシピは、おいしくつくるためのポイントでありながら、素人だと思いつかないようなところをきちんと教えてくださっています。
実際にやってみると、皮目だけを焼くといったところは案外難しく、また「じっくり焼く」といった単純なことでもしっかり忠実にやらなかった結果、皮目のパリッとした感じが少し足りませんでした。
こういったポイントをしっかり忠実にやることで、よりおいしさアップにつながるのだなとやってみて思いました。つまり、最大の成果を得るためには大事なポイントだったわけですね。
プロの詳しい解説があると、素人でもそういうポイントを知ることができますし、次につくるときには、そこをもっと注意しよう、トライしてみようと思えます。
プロの味、感動に触れられる
このレシピのようなバターソースを、和食派のわたしは、今まで自分でつくったことがありませんでした。
今回つくってみて、バターソースってこんなお味なんだ!なんて美味しいんだろう!と思いました。素敵な出会いみたいなものです。
一方で、前項にもつながるのですが、今回のレシピにあるバターやケイパーは、手持ちのものがなかったために、分量を減らしたり省略したりしました。
その結果か、想像していたよりもあっさりしたお味になりました。
それでも十分おいしかったのですが、シェフが伝えたいお味はもっと重厚感、満足感のある味だったのかもしれないと思いました。次にもう一度、よりレシピに忠実につくることが楽しみになったとも言えます。
リスペクトの気持ちを持って人の書き物を読む練習になる
レシピに充実につくる、ということを意識したときに、仕事で国語を教えている友人に以前言われた言葉を思い出しました。
著者にリスペクトの気持ちを持って、書き手に共感して(つまり、書いた人の立場に立って)読んでいるか?
これは、今回のレシピを読んで料理をするときの気持ちのもちようにも通じるように思いました。このことは何も書籍に限った話のことではないように思ったのです。レシピも書き手のある、専門書の一種ですものね。
この観点を持って読めるかどうかで、文章から受け取れる情報量や価値が、かなり変わってきます。
このレシピを公開するにあたって、この方はどれだけ試行されたのだろう。
どれだけの経験を重ねて、それを共有してくれているのだろう。
そういった想像力を少し働かせてレシピを読むことは、大袈裟かもしれませんが、レシピを理解しようと努める姿勢につながりますし、その結果、できあがる料理の質や、読み手である自分自身の資質の向上にもつながるのではないかと思うのです。
巨人の肩に乗って、レシピに忠実につくってみよう
今回はなるべくレシピには従ったつもりですが、100%忠実にとはいきませんでした。
それでも、
- バターソースって初めて作ったけど、こんなにおいしいんだ!
- いつもは和風の料理が多いけど、洋風の料理も美味しいな!
こんなささやかな感動を感じることができました。
もちろん予算や準備、アレルギーなどの観点から許容できる範囲でいいと思いますが、「まずはアレンジせずにつくってみて!」というプロのアドバイスに素直に従って、なるべくレシピに忠実につくってみるということを試してみてください。
その結果、そのときの料理への取り組み方や集中力なんかが少し変わり、そのプロセスからも、結果としてできる料理からも、ささやかな充実感を得られること間違いなしです。