この本『お金は寝かして増やしなさい』は2017年が初版のため少し古いのですが、つみたて投資の基本を学ぶには十分に役立ちます。もし迷っている人がいたらぜひ読んでみてほしいおすすめの本です。
お金を「寝かして増やす」とはどういうことか?
お金を寝かせる、というのは、お金をためて置いておく、ということ。
置いておくには時間が必要です。それも一気に貯めたものをただ寝かせるのではなく、少額で毎月決まった金額を投資し寝かしておくのです。これを一般的にはインデックス投資といいます。
このインデックス投資のメリットは、
- 毎月少額でいいから、無理しなくていい
- 忘れるくらい、置いたままにして時間をかけると増えていく
という点です。
私の場合も、年収の関係からまとまった大きなお金が作りにくいため、毎月〇万円、と決めて貯めるのが性に合っています。
逆に、インデックス投資のデメリットはというと、
- 時間をかける必要あり(年齢がいくと寝かす時間を確保しづらい)
- 毎月少額なので一気に貯まる感覚が薄い
という点です。でも上記の点くらいですよね、デメリット。
今日から始めよう!と思うなら今日が一番若い日ですからトライするのがいいと思います。
インデックス投資は、分散投資&ラクチン
『お金は寝かして増やしなさい』にも書かれていますが、インデックス投資は分散投資です。分散って、自分でコントロールしないといけないの?と深刻に考えてしまうかもしれませんが、そうではありません。
実際に私がつみたて投資しているつみたてNISAの銘柄は、1本買うだけで「全世界」投資なので分散してくれていることになります。
本の中では株式や債券などへの分散投資をお勧めしていますが、少しずつ理解できて来たら自分で銘柄や投資信託の商品を選んでいくといいと思います。
よく、投資の名言で「卵は1つの籠に盛るな」という言葉があります。これは籠を落としてしまったら卵が全部割れてしまうからですね。
しかしこんな言葉もあります。「卵は1つの籠に盛って、忘れろ」。
これは、 投資を始めたら日々戦々恐々とチェックするのではなく、どうせ時間をかけるのだから忘れるくらいでちょうどいいというわけです。
インデックス投資にはこちらの言葉のほうが向いている感じがしますね^^
また会社員のように毎月のお給料が計画的に入ってくる人には、毎月の積立計画も立てやすいのがいいですよね。きちんと生活防衛資金を確保しつつ投資に回しやすいです。
相場がどん底になっても、また揺り戻す
投資ってやったこともないし危ないんじゃ?と思っている人は多いと思います。
象徴的な不景気もどんどんニュースに流れます。リーマンショック(サブプライムショック)、東日本大震災・・・近年でも大きな話題になったので覚えがある人も多いでしょう。
ただし、長いスパンで見ると相場は右肩上がり。
投資の相場は落ち込んだとしてもそのあとは必ず揺り戻しがあります。だから早計に売ったりせずに時間をかけて我慢すること。むしろ放置しておくくらいがいい感じです。
私も実際に海外投資やつみたてNISAの画面は月に1回も見ないと思います。
その都度「あー。今日はマイナスじゃん」と思わなくても時間をかけたなというときだけ確認したら「おっ、これだけ積み立てできてる」と自信にもなります。
最近はつみてNISAやiDecoなどといった仕組みも国をあげて取り組まれて整備されているので、昔よりもスタートしやすいんじゃないかなと思います。
そんなとき「ちょっと基本を知りたいな」「始めたいけどどうかな?」と思ったときに手に取りたい本です。