先日、健康診断を受けてきました。
今回いちばん緊張したのは、初めて「バリウム検査」を受けることです。これまで胃カメラは2回受けたことがあり、バリウムは初。せっかくなので、良かった点、悪かった点などを比較してみようと思います。
- 胃カメラとバリウム検査、どのようにやるの?
- 胃カメラのメリット、デメリット
- バリウム検査のメリット、デメリット
- 胃カメラ、バリウム検査のそれぞれの体験談
- 胃カメラとバリウム、どっちがいい?どっちがつらい?
胃カメラとバリウム検査、どのようにやるの?
胃カメラとバリウム検査はどちらも「胃の検査」。ですが、方法がちがうので説明しますね。
胃カメラは、カメラを体内に入れる
胃カメラは、体内にカメラを入れて調べる方法です。↓下の図は鼻から入れているイラストですが、「口から」と「鼻から」があります。私は口からのカメラだけ体験したことがあります。
噂では、鼻から入れるほうが痛みが少ない、とも聞いたことがあります。体内にカメラを入れるので、そのときの様子がすぐにわかるのが特徴。私が胃カメラを受けた際は、検診が終わった最後の問診で、すでに胃カメラ画像を見せてもらい話ができるほど結果を見るのも「速い!」と思った記憶があります。
バリウム検査は、バリウム液を飲んで胃の中を調べる
バリウム検査は、液体を飲んでその液を胃の中全体に回し、様子を見る検査です。
初めに発泡剤を飲んで胃を膨らませたあと、少し粘度の高いバリウム液を飲みます。そのあと検査台にあがって台をぐるぐると回し、バリウム液を胃の中全体に行きわたらせて検査します。
この機械がかなり角度を大きく動く(高速ではない)ので、手すりにつかまっていないといけません。頭が下がったり、回転したりします。また台の動き以外にも、自身が技師の指示通りに動く必要があります(「右を向いてぐるっと自身で回ってください~」とか言われる)。また発泡剤やバリウム液を飲んでいる最中にゲップすると、再度飲まないといけないのが大変です。
それぞれに、メリット・デメリットを感じたので、個人的な感想ではありますが備忘録として書こうと思います。
胃カメラのメリット、デメリット
胃カメラは「キツイ」という印象が多い人がいるみたいですが、私は両方受けてみて「メリットもあるなー」と感じました!それは、短い時間で検査が終わって、結果が早く出る点です。
胃カメラのメリット
- 検査時間がそもそも短い
- 弛緩剤を使えば、苦しさが軽減される
- 結果が出るのが早い
胃カメラのデメリット
デメリットは個人差もあると思いますが、嘔吐反射が出やすい人はいると思います。また口から入れる場合はのどに痛みを感じるケースもありそうです。
- 『オエッ』となる場合がある(嘔吐反射)
- 唾液がたくさん出るので、清潔感を気にする人はキツイ
- 初回は、弛緩剤の使用を断られるケースが多い(おすすめされない)
- 弛緩剤を使用後には、「運転しないでください」という指示があるケースがほとんど
- 技師さんのスキルに左右されやすい
- 検査後、のどに少し違和感を感じる
- 胃の中にカメラを入れるため、胃の外側の疾患がわかりにくいそうです
私が以前に勤めていた会社の同期と、同時期に胃カメラを受けた際(初回のため弛緩剤不使用)、彼女は施術後ほぼ気絶気味で部屋から出てきて、看護師さんに肩を支えられながら寝かされていました。後日話したら「部屋から出てきたことを覚えていない」と言っていました・・・かなり嘔吐反射があったのだと推測します。
個人差はあると思いますが、胃カメラは人によって合う合わないはありそうです。
※私は胃カメラでは嘔吐反射は特になく、技師さんの言うとおりにして遠くを見ていればなんとか終わった、という印象でした。
弛緩剤を使った際は、切れるまで院内で休んでから帰宅することが多いですが、その際に車を運転しないように注意される場合もあります。車移動の人はデメリットですよね。
バリウム検査のメリット、デメリット
今回、私は初めてバリウム検査を受けてみて、やっぱりメリット・デメリットがあるんだなーと感じました。
バリウム検査のメリット
- 痛くない、事後も身体的な負担が少ない
- バリウム液も、そんなにマズくはない
- バリウム液の量は、さほど多くない(今回は150cc)
バリウム検査のデメリット
- 発泡剤を吹き出しそうになる(吹き出さないよう注意)
- 発泡剤、バリウム液を飲んでいる最中に、ゲップできない
- 検査後に、排出しなくてはいけない。排出できたか要確認
よく言われるように、発泡剤、バリウム液を飲んでいるとき、飲んだ後はゲップできません。
発泡剤は、口の中に入れて唾液を含ませたり、そのあと液体を飲むとブクブクと膨れてくるので、なるべく口の奥に入れて流し込むといいです。私の場合は、バリウム液で発泡剤を流すスタイルでした(別途、水はもらえず)。そのため、少し粘性がある分、発泡剤は粉でしたので飲みこむのが少々大変でした。
先に発泡剤(粉)を口の中に入れてから液を飲みます。この順序を逆にするとブクブクと泡立ってしまうため、飲む順序も注意が必要です。
また、ネットで読んだのですが、私の場合飲みこみグセがあるので、それが良かったのかもしれません。つばの飲みこみグセがあると、ゲップが出にくいのだそうです(実際に私は、普段の生活でもほとんどゲップしません)。
バリウムを排出するために、検査後すぐに下剤と水を渡されます。すぐに飲んで便と一緒にバリウムを外に出さなくてはいけません。便秘気味の人は技師さんに伝えると下剤を多めにもらえると思います。
胃カメラ、バリウム検査のそれぞれの体験談
2つとも経験して、どちらもいい・悪いを感じました。その体験談を率直に書こうと思います。自分の備忘録と、誰かの役に立てばいいなと思います。
胃カメラの経験談
胃カメラは、初回、弛緩剤を断られました。「初めてなのでやめておきましょう」とのこと。ただ、 初めての胃カメラは、この技師さんがとても上手だなと感じました。 そのため、「あれ?これなら胃カメラ、すぐに終わっていいんじゃない?」と思っていました。
ただ、翌年2回目を受けた際、弛緩剤を初めて使わせてほしいとお願いして、通常の半分量でチャレンジ。そうしたら(こちらのほうがおじさん技師でした)、この方の胃カメラのほうが痛みや違和感を感じて・・・おそらく角度とか、通し方、動かし方など相性があるんでしょうね。次回もし受診することがあれば、弛緩剤の量は通常にしてもらおうかなと思ったくらいでした。
バリウム検査の体験談
バリウムは今回、初めてでした。家族がすでにバリウム先輩だったことから、事前に話を聞いていました。「機械が結構回るから、つかまっていることに必死でゲップなんか出ない」「バリウム液はそんなにまずくない、普通に飲めば大丈夫」とのこと。
実際に目の前にすると、 150cc程度だったので、自分が思っていたより量も少なかったです。また混雑していたのか、異なるフロアに連れていかれて検査しましたが、検査台もとてもキレイで安心できました。
なお、バリウム液の味は「アクエリアスをすごく薄くした感じ」でした(私調べ)。
私はふだん便秘症ではありませんが、検診当日(金曜日)、下剤を飲んで2回排便したのち、2日ほど便秘気味になりました。3日目に再度排便した際まだ便は白かったので、週末にアルコールを飲んで利尿が高まったのが原因だな~と反省しています。
※バリウムを体外へ出し切るまでは(ふだんの便💩の色になるまでは)、アルコールやコーヒーなど利尿作用の高い飲み物は控えたほうがいいそうです。
胃カメラとバリウム、どっちがいい?どっちがつらい?
私の体験からくる感想であり、個人的な話にはなってしまいますが、 「痛みをともなう」という点では、胃カメラのほうがつらいかなと思います。 バリウム検査はげっぷを我慢すればいいだけですしね。前日から絶食(水は飲んでいい)しなくてはいけない点では変わりませんからね。
「あー、明日検査か・・・」となりにくい、という点でもバリウムのほうが安心できるかなと思います。
ただし、便秘ぎみで普段から排便しにくい人は、胃カメラを選ぶ方が賢明だと思います。その日にアルコールを飲まなければすむし、何日も排便しない不安を抱える必要がないからです。
今回のことで、胃の検査に「胃カメラ」も「バリウム」も、どちらも経験できたことは大きかったです。個人的な感想としては、人の手(スキル)によってブレがすくない「バリウム」のほうが気持ち的には楽かもしれないな~と思いました。